サステナビリティ倶楽部レポート

[第102号] 気候だけでない、そもそもの地殻の変動

2020年02月20日

 

  • 改めて、温暖化の原因は人間だけか

世界の至る所で異常な気候現象が起きており、もう「これまでの普通」通りでないことは誰の目にも明らかだ。改めていうまでもなく、パリ協定では気候変動が人間の諸活動の結果引き起こされたものであると合意した。これに基づく動きは、国連を軸にして世界で大合唱になっている。

 

世界の政治問題の重点として環境問題が位置付けられたことは、大変重要だと思っている。特に経済活動上のリスクとして扱うことで、温室効果ガスの削減対策を産業活動や金融活動に促す拠り所になった。

 

ところが・・・。

私は気候変動の要因が人間による活動の結果だけといっていいのか、という疑問が拭えない。何を今さら・・・なのだが、やっぱりここで書いておきたい。

 

  • 地殻の変動が明らか

気候を話題にする以前に、そもそもの地球基盤の地殻変動さらに宇宙の変動が第一だということ。私たちは、地球は安定していて当然と思っているが、そもそも地球も非常に長期のスパンで変動を繰り返しているのだ。いつ不安定になってもおかしくないことを考えなくていいのか。

 

人間が動き回るように地球もその内部でエネルギーが蠢いており、惑星自体が生き物だ。その一部が地震や火山の噴火の形で表面に現れるだけ。地殻内の莫大なエネルギーばかりでなく宇宙や太陽エネルギーまで考えれば、人間が作り出す力には及ばないチカラが渦巻いていることは誰でもわかる。

 

これだけ変動を伴った大地の上に社会があるのだから、本来は私たちも地殻変動を前提にした行動をもっと考えなければいけない。でも人間がコントロールできない突発的なことなので、起きてしまうコトは「災害」であって実生活の緊急対策にしかならない。現地球が大きく変わる時期になっていることは、諸々の学説を挙げるまでもなく明らか。首都直下地震の確率は、「今後30年で70%」とまで発表されているのに。

 

  • 気候変動人為説は、政治経済策を進めるために必要

気候変動は、地球の外側を取り巻く大気圏で起こる変動だ。地殻の外だといっても、地表面は両者の接点で繋がる。地球が構造的に動いているのだから、大気圏にも当然影響が出ていくものだ。気候変動が自然現象によって引き起こされていることは、繰り返し主張されてきた。それでもパリ協定で人間による温暖化ガス排出が原因であると採択し決着がついた(つけた)のだ。

 

私もこの深刻な環境問題をどうにか食い止めたいし、その方策としてこの方向を支持していた。しかし人間が決めたこのリクツ、人間の都合だけで結論づけていいのか、と思う。

地殻変動を考慮しようにも、人間の手が及ばないならば政治経済で対応しようがない。拠り所がないので、人為説を取り上げるしかないではないか・・・。ということでこれを進めよう、そちらの方が本音では。

人間活動の影響だけにフォーカスするので、地殻変動が本当に起きている関係が考えられなくなってしまうのだが・・。

 

  • 社会の動きも地殻の動きに連動

3つ目はその地表にいる人間社会の変動。

人類は地球の恵みを糧にして生きているのに、資源を自由に使いその地球の上で人間だけが利権を争っている。経済活動にも景気の周期があるし社会も常に動いているが、人間の活動なのでこれが地球の変動と関連あるとはあまり思われていない。

 

でも足を置いている土台が変動しているなら、人間の思考や行動に影響しないはずはないと考えても自然だろう。これを納得してもらうことが難しそうでも、景気等の変動が宇宙界の仕組み(占星学などを含め)と連動しているという話、私は簡単に捨てられない。科学で証明できないだけで、それはそれとして存在していると思うから。

 

ここには深入りしないことにして、ともかく自然基盤だけでなく、人間が作ってきた社会・経済活動にも地殻エネルギーが影響するということ。周期を繰り返す金融システムも、その連動の一つと。地殻が変動しているとあれば、人間生活の基盤となっているあらゆるシステムが危うい。

 

日本にも拡大しだしているコロナウィルスも、何らかの地球全体のエネルギー変動と連動していそう。エボラ熱、SARSそして今回のCOVID-19と、医療は進んでいるのにこの手の衛生問題を人類は根絶できない。私たちには手の届かない地球規模のバランスがこれまでのやり方とずれている、というか、こちらの方がずれてしまったのではないか。

 

 

地球規模の存在に、人間がコントロールできることは限られている。人類は自然の仕組みの中でその恵みをいただいて生きていけるということを、もっと根本から考え直した方がいい。

 

異常な気象現象のたびに対策は排出ガス削減と直線的に考えるのでなく、地球そのものをもっと尊重・感謝し、そのためのあらゆる行動をしていくことが本当のサステナビリティだと改めていいたい。