サステナビリティ経営 2.0 とは

進展するサステナビリティ経営

サステナビリティに関する課題がより深刻になり、経営活動に影響する範囲 (Sphere of influence) が拡大するようになった今日では、「事業を永続するうえで影響するサステナビリティ要素を取り込む」ことが必要です。

これは社会視点を中心としたこれまでの CSR マテリアリティの視点ではな く、ESG投資の上でポイントとなる財務面に影響する「財務マテリアリティ」に重点を置いたサステナビリティ要素に焦点をあてるものです。

 

「サステナビリティ経営 2.0」とは、事業戦略とこれを支える経営の基盤、そし て全体の土台となるガバナンスで構成されるあらゆる事業活動に、サステナビリティ要素の機会とリスクの両面を組み込んだ経営のイノベーションです。

サステナビリティ経営 2.0

あらゆる事業活動に、サステナビリティ要素の機会とリスクの両面を組み込んだ経営のイノベーション

サステナビリティ経営 2.0の展開

サステナビリティ経営 2.0 を実践するには、以下のステップで進めていきます。

将来のめざす領域の設定

自社ビジネスに関わる社会変革を認識し、これに向けてどんなサステナビリティ課題に注力するのか、将来の事業をどのような方向に目指していくのか、その「めざす姿」をデザインし、「将来志向」でチャレンジ領域を示していきます。

これは、事業がこれから向かっていく羅針盤を示すことでもあります。そして、中期経営計画の中にサステナビリティ目標と計画を一体化させリンクさせ、取締役会で積極的に議論し、承認を経るプロセスが求められます。

サステナビリティ要素の特定と経営への組み込み

財務マテリアリティを主眼として、サステナビリティ課題の機会(価値創造)とリスク(責任ある活動) の両側面で分析します。

機会の側面は、事業を積極的に 展開する上でビジネスモデルや戦略の源泉となりうる もので、価値創造プロセスにサステナビリティを内包していくことです。一方リスク面では、従来のリスクマネジメントの中でサステナビリティ要素を新たな事業リスクとして扱っていくことです。

KPI と運用

これらの事業戦略を進めるために、KPI を設定します。

KPI は、社内での実践・管理のために成果を計り達成度合いを評価するとともに、社外に対して進捗度を説明する上で重要になります。