創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

白川郷が生んだ見事なチームワーク

2008年09月24日

先日いろいろな企業のCSR関連の方々が集まって、「CSR合宿」を行いました。行き先は、トヨタの白川郷自然學校です。ここでは環境教育も充実しており、NPOと連携して各種の自然散策プログラムを共同して行っています。
http://www.toyota.eco-inst.jp/main.html

そもそもこの企画は、飲み会での3人の勢いが実現したものです。まずトヨタのHさんが配ってくれた自然學校のパンフレットをじっと見ているうちに、どうに も行きたくなってきたワタシ。思わず「行きたい・・・」と言うと、NTTデータのMさんが「じゃあ、次は合宿をしよう!」とすかさず提案、「早速明日にで も予約状況を調べてみますね」としっかりフォローするHさん。後日「自然學校の空きはどうですか?」と私からお二人にメールを入れたところから、実現に向 けてスタートしました。それから口コミで呼びかけてもらったところ、2週間くらいのうちでもう10人くらいは確定ということなのです。

IMG_0020_01飲 み会の「○○をしよう!」は90%くらいはその場のノリだけで終わるのに、ここまでくればもう実行確実。なんだかいいチームワークの予感でした。企画書の 原案をつくってもらい、私はプログラム担当ということで、合宿の目的と2日間のスケジュールをザザッとつくり完成。自然學校でネイチャーガイドをしてもら えるので、昼間は屋外を体験できる予定を中心にしました。

結局実際に参加したのは19人でした。金・土曜日の日程と平日休んで来るのは難しいなか、これだけ集まったのは素晴らしい!私が驚いたのは、人数ばかりで はありません。行くと決まったら、事務局のメンバーが各々の役割を認識してくれ、とてもまだ面識が浅く普段会わない人同士とは思えない完璧な準備作業をし てくれたのです。交通費をお安くあげるために、バスを借り上げるという見事な発想も実現。私はいつのまにか「隊長」と呼ばれていましたが、それも役割のひ とつと快く了解。

IMG_0020_022 日目は合掌造りの村を散策。飛び石連休の最中だったため、観光バスが大勢訪れていてラッシュ状態でした。世界遺産の効果で今や観光地として侘しさがあまり 見当たりませんが、山奥の不便な場で気候の厳しい冬は変わりません。私たちが泊まった自然學校はもとは小さな集落があったところで、過疎が進みある豪雪の 年に残った民家もとうとう潰れてしまい、離村したのだそうです。消えてしまった村落はもっとあちこちにあるのでしょう。そういった厳しさを知るためにも、 世界遺産として後世に残していくことは必要なんだな、と感じました。

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~