創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

ハノイ:混沌のなかのパワー

2008年06月11日

先週はハノイに行っておりました。ベトナムは初めてです。街に出ると、まず目につくのはオートバイの多さです。大通りでも車の合間を縫ってスイスイと、そしてエネルギッシュにバイクが群れをなして移動しているのです。バイクの次は自転車、そして歩行者の序列です。近いから歩いて行こう、なんて思うとアブナイです。

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細い道では車よりもバイクの方が多いので、車が通るたびにクラクションを鳴らして前を空けさせながら走っている。だからとっても騒々しいです。ホテルでも朝この音で目覚めてしまいました。アジアの都市は似たような現象です。ハノイはまだ車の量が少ないので渋滞はそれほどでもありませんが、これから豊かになれば次は自動車の購入ですからいずれ問題になるでしょう。

バイクのほとんどは、ホンダかヤマハでした。徹底して乗るのでしょう。街にはバイク修理通りがあり、ここに修理店が集中していました。2〜3人乗りは当たり前で、家族集合で乗っている風景もよく見かけます。

もうひとつの特徴は、スコール。私が滞在した3日のうち2日間は午後と夕方に大雨が来ました。激しく降っている間は皆さんどこかに避難しているようですが、ちょっと弱まるとポンチョを取り出して何事もないようにまたバイクで走り回っています。ポンチョは万能。前の部分をバイクのハンドルにかければ荷物も濡れないし、後ろに子供を乗せている人は後ろ身ごろをパカッとその子に被せて走ればいい。

ベトナム特有のあの竹製三角カサも、雨が降ってみるとうなずけます。ちょうど肩が隠れるくらいの大きさなんですね。雨傘なんかをさすよりこれが便利。足元は雨がハネ上がるのでどうせずぶ濡れで、大体皆さんビニールサンダルに素足です。

生活に潤いをもたらす重要な雨ですが、地球温暖化の影響でミヤンマーのサイクロンのような被害が今後起きはしないか、ちょっと心配になりました。

そしてアジアの気候に共通な特徴が、蒸し暑さです。ハノイでも飛行機を降りるとムッとしました。まだ真夏ではないから序の口ですが。こうした国の都市部では、ビル内は冷房が効いているので暑い国でも必ず長袖を持たないと寒くて体調を壊してしまいます。外と中の温度調節が大変なのです。ホテルの部屋に入ってまずすることが、エアコンを切ること。何でこんなに寒くて大丈夫なんだ?アジアの国々は京都議定書の対象国でないので削減義務はないけれど、もうちょっと温度下げてもいいだろうに。夏でも長袖を着て汗をかかない、というのが裕福さの証らしいです。

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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