創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

揺れるミャンマー

2021年04月7日

 

国内情勢が揺れているミャンマー。

数年前この国の大学で特別講座シリーズを開催する機会があり、2年間ほど何度も出かけていました。

 

その関係でミャンマー語を習ったりもしたけれど、すぐに断念・・・。

代わりに日本語学校に来ているミャンマー学生と知り合うきっかけができ、東京の自宅の部屋を何人かに貸していました。

そのうちの一人が大学に進学。しかし本人の事情で休学・帰国した後でこのコロナ禍。それでもこの4月から復学する意向で手続きを進めていたところ、今度は自国のクーデターで混乱の最中に。

 

復学にあたって諸々サポートしており、東京に戻ればまたウチに住むので連絡を取り合ってます。

復学というより再入学になるので、まずは再試験からスタート。

ところが2月1日に国軍のクーデターが勃発。試験日は翌日の2月2日なのに!

どうなることかと思っていたけれど、インターネットは無事繋がりオンラインでの試験ができたとのこと。

その後合格の連絡も来てホッとし、手続きを着々と進める。

 

しかし!!

第一に、コロナ禍で外国人が入国できない。さらにオリンピック中はそれが強化される見通し。4月からの留学生は誰も日本に来られていないという状況なんです。

 

その上に、ミャンマー事情。

日本の大学側で、ビザ発券のための書類を発行する手続きをしているものの、ミャンマーでは領事館が閉鎖しておりビザが出ない模様。

 

あぁやっぱりそうなってしまうのか・・・と思いつつ、彼女の安否が気になるところ。

いつも私の前ではネガティブなことはほとんど言わない娘なのに、今回だけは違う。

「今のミャンマーは眠れない日々が進んでいます。

今朝も友達が理由もなく掴まれました
携帯がチェックされ、デモや抗議に関する写真などがあったら叩かれたり、銃打されたりします。携帯の中の写真くらいでも犯罪なるのです
死亡者もどんどん増えていています。何もせずに家にいても、いつ入ってきて掴まれるかの状態です。
軍によりミャンマーの90%以上はインターネットが切られていますので、ほぼ国内の情報は流れていません。
今朝も入学式のライブがありましたが、インターネットがなくて見れませんでした。
頼みます。ミャンマーを助けてください🙇‍♀️」

 

LINEで何とか繋がった時のメッセージ。これだけのことを書けて、ずいぶん日本語も上手くなった。

しかしすぐこちらから送った返信には“既読”がつかないので、多分切られているのでしょう。

 

何とかしたい。でもどうにも助けられないはがゆさ。

どうにかして日本に来られるなら、そのほうがずっと安全なんです。

こちらでできることはやるから、くじけずに生きて!!

 

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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