創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

新年が明けて: 地方くらしでの価値観

2021年01月1日

 

明けましておめでとうございます。

 

標高800mに住んでいるので、夏涼しいのはありがたいけれど冬は寒いです。今年は初めて冬期間をずっとここで暮らすことになるので、寒さ対策を厚くしています。

それができれば、この寒さも四季を感じるいい経験。

 

地方に移住して、こちらに関係する人たちとのつきあいを増やしています。土地柄そのほとんどは首都圏からの移住者ですが、今まで東京でつきあってきた人たちとずいぶん違っているところが面白い。

 

こちらに住居を持つ人たち。その中でも「A.移住してしまう人」と「B.二拠点生活する人」はかなり違いがあります。

 

「A.移住組」は、価値観まで変えることを受け入れた人たち。というか、もともと都会中心の考えではない人なんですね。

東京に住んでビジネス界にいたので、仕事絡み以外は関心が薄くそういう人たちとつきあいがあまりなかった・・ということですが。里山や自然を意識する中で知り合うようになってみると、こちらで会う人たちがとても面白いと感じるようになってます。

 

「世の中の仕組みのウラ」「闇の権力」「宇宙の法則とそれに伴う変動」「信仰と神のワールド」・・・といった現社会からかけ離れたそもそもの話題にとても関心あるワタシ。東京では、この手の話で理解を求めようにも「???」。ビジネス界でそんなことは度外視なので、当然マイノリティですからね。

 

ところがこちらで会う人たちの多くは、単に「自然がいいね!」だけでなく、「そうそう、それって根本だよね」という具合なので、そこから話がグッと進められる。

経済中心の社会では宇宙論は相容れられない。自己矛盾を抱えたままこの先生きたくない、と経済の方を手放して場所も変えたわけです。すると、後者の方がだんだん入ってくる感じに。これがワタシ流の「価値観を変える」ことなのです。

 

こちらで会う新しい人たちは、今までの方たちとプロフィールが全く違います。高卒とかであっても、実社会を通し自分で挑んで経験した中で身についた考えをしっかりもっている。だから話していてとても面白い。

 

これに対して「B.二拠点組」は、ビジネスや経済界に意識を置いている人ですから、首都圏中心の考えは変わらない。もちろんコロナ禍でリモートワークが進み、場所のしがらみから解き放たれ働き方が柔軟になったことは大きな前進ですよ。

でも価値観が変わらなければ、Transformまではいかない。

 

はい、意識の変革を起こすことが大事(←ホントは皆気づいているのだけど)でそれに向けた一つのステップになるのだから、否とは言えませんが。ワタシ自身八ヶ岳の家を建ててから移住を決めるまで20年以上かかったからね。

 

北杜市は(結果的に)移住者を受け入れてきた場所なので、田舎でありながら部外者も住みやすい。受け入れの歴史が長いので、移住者のタイプや年齢層ももろもろで多くの生活パターンや思想の類型があります。

 

ともかく、地方に目を向けて足を運んでみることですね。

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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