サステナビリティ倶楽部レポート

第29号 「人権マネジメントの実務展開の前に」

2013年08月26日

●企業が責任として問われる範囲の整理 今回は、企業の皆さんがこれから人権に取り組むうえで、どんなことを知らなければならないかの留意点を補足しておく。 まず知っておかねばならないのは、国連指導原則のポイントだ。 報告書でも書いているポイントのなかで最も重要なところは、企業の責任範囲(責任はどこまでなのか)の基準を明記していることだ。ここをきちんと理解しないまま、人権デュー・ディリジェンスだ...

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第28号 「新興国ビジネスでの人権リスク」

2013年08月1日

●グローバルに語られている幅広い人権 昨年度の調査プロジェクトとして、新興国でのビジネスと人権の報告書がこのほど公表された。 http://www.bpfj.jp/act/contents_display/3/23/ この発表にあわせて、先日企業活力研究所とJETROの共催のシンポジウムも開催された。企業側からもたくさんの方々が参加し、このトピックへの関心の強さが伝わってきた。 人権課...

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第27号「SRI/ESG投資の局面」

2013年07月10日

●広がらないSRI投信 社会的責任投資(SRI)は今に始まったことではなく、これまで私もいろいろ関わってきた。しかし最初の導入からだいぶ時間がたっているものの、日本ではあまり広がる様子がない。このままだとどうも「SRIはしょせん社会派の人間たちが投資をかじった程度のもので無力だ・・・」で終わってしまいそうだ。 SRIといえば社会性を考慮した株式投資のことだが、株式市況がこうも不安定だと何が...

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第26号 「循環型経済の実現へのシフト」

2013年05月24日

●株価ばかり先行する経済指標 アベノミクスが好調だ。株価が上がるという超短期のトレンドだけで、何だか世の中は楽観ムードでいくばくか安堵感がある。いつだってバブルの時はそうだ。地価が高すぎて手が届かない、IT株だけ異様な上昇、と普通に考えれば何だかおかしいのに、その渦中では利殖することに警戒感がなくなるからあまりに単純だ。 実際は第23号「奇異な国とみられているニッポン」で書いたように、異次...

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第25号「Emerging Asia Now!」

2013年04月11日

●新興アジアのサイトをスタート ダイナミックに発展する新興アジア市場。その新興市場では、自社製品を売ることばかりを考えるのではなく、地域社会にとってプラスになるビジネスをすべきだ。こうした地域では、ビジネスアプローチと開発アプローチが同時に進行しているので、以下のように両者を統合し事業のなかにサステナビリティ要素を組み込む「サステナブル・ビジネス」がポイントになる。 ・地域環境保全に配慮 ・...

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