創ゾウ人~世界を視る、地球で感じる~

世界で最も影響力のある人物

2012年12月19日

先ごろフォーブス(Forbes)が発表した、今年の「世界で最も影響力のある人物」。
1位はオバマ大統領で2位はメルケル首相でした。

だいたい想像できますね。ランキングの評価は、
 1. いかに多くの人々に影響を与えているか
 2. 管理下にある財源
 3. 多様な領域に影響を及ぼしているか
 4. 世界を変えるために自分の持っている力を積極的に行使しているか
の4項目。経済誌の評価ですから2.の経済的基準の重みが大きいと思います。それ以外で「影響を及ぼす」ってどんなことかな、と思ったりしますが。

それ以降のトップ10を見てみると・・・。
 3位: ロシアのプーチン大統領
 4位: 米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏
 5位: ローマ法王ベネディクト16世
 6位: 連邦制度準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長
 7位: サウジアラビアのアブドラ国王
 8位: 欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁
 9位: 中国の習近平共産党総書記
 10位: 英国のデービッド・キャメロン首相

政治家(=国の指導トップ)がほとんどです。企業側からビル・ゲイツが出ていますが、今でもまだ彼なんでしょうか。事業としての成功を今でも評価しているのかどうか。

このなかで特殊なのが、ローマ法王です。
宗教家として唯一のトップ10入り。今の時代には、思想でもって世の人々に影響を与えることはあまり評価されないということでしょうか。あるいは、人の行動は思想が影響するのでなく、今は財政や経済の政策で動いているということなのでしょう。

いずれにしても、海外では組織や機構よりも個人の資質が評価されます。
影響力をもつことはリーダーシップがあることで、誰かが抜きんでるのではない全体調和、といった考えではわかりにくい。

当然ながら、日本人のランクは低いです。白川方明日銀総裁の40位ランクインが最高。野田佳彦総理は60位です・・・。

これだけの経済大国であって、世界の牽引をしようと思えばできるのにサッパリ。とても残念なことですが。首相が数カ月ごとに替わる国から政治家リーダーは期待できない。ならば、産業界からどうかと思うものの、こちらも「顔が見えない」経営なのですから。

ならば、「困難があってもくじけない人種」のランキングなどどうでしょう。
個人の評価は難しいけれど、まとまりでいけば日本はいいセンいってますからね。こちらの特長はなくさず、これからの難しい時代に適応していきたいです。

海野みづえ プロフィール

2020年4月より山梨県北杜市に在住。
それまでは企業向けのサステナビリティ経営アドバイザリーを展開。23年間経済と社会の接点の分野をビジネスの立場から取り組んできた。
この間自身の価値観を根本から転換していく意識が湧き上がり、生き方を変革(Transform)することが、サステナビリティの基本と感じる。

現在は自然と接する中で人間らしいライフスタイルを実践し、社会全体をホリスティックにとらえる眼をつちかっている。

創コンサルティング
https://www.sotech.co.jp/

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