このレポート、今回で100号になりました。 第1号は2011年2月、その前には「創環レポート」と名付けて類似のレポートを書いてきました。 第1号を読み返してみると、テーマは「成長なき繁栄」。イギリスの経済学者の著書を取り上げたもので、経済成長よりも人間としての繁栄を、という内容です。その時の私のコメントは、 「資本市場が機能しなくなる日が近く、・・・・・ 非連続な断層のなか...
サステナビリティ倶楽部レポート
[第99号] TCFDを対策の実践につなげていく
2019年11月8日●曖昧で不確実な将来性と事業経営 気候変動が企業業績に影響することが明らかになっているため、投資家に向けた気候情報の開示への要請が進んでいる。その国際的な枠組みTCFD(Taskforce on Climate-related Financial Disclosures)への関心が高まっており、日本では関係官庁が集まってTCFDコンソーシアムを結成し、企業側の開示とともに投資家の...
[第98号] 気候問題のティッピングポイントを超えているなら・...
2019年10月11日“How dare you! (よく、そんなことが言えますね)” グレタ・トゥーンベリさんが国連の気候サミットで怒りをぶつけたスピーチは、日本のメディアでも取り上げられて、彼女の存在や主張がようやく知られるようになった。 彼女は昨年8月にスウェーデン議会の前で一人デモを始め、それが世界に広がり、気候変動への行動を迫る大々的な動きになっていた。日本ではこの間ほとんど報道...
[第97号] 海外サプライチェーンの取り組みはグローバルチー...
2019年09月13日無視できない途上国のサプライチェーン問題 海外含めたサプライチェーンの先、しかも労働や人権に関わるトピックにはまだ日本では認識が低い。サプライヤーの問題まで企業に責任を迫る動きが始まったところといった状況で、なかなかその重要性に実感がわかないようだ。 だがこれまで何度もこの話をしているように、欧米ではそこがかなり強い動きになっている。そんな中でもグロー...
[第96号] 投資家も情報開示を
2019年08月8日投資家と企業の認識ギャップ 非財務情報を開示する要請が強まっており、サステナビリティ報告や統合報告での開示だけでなく有価証券報告書での法定開示にまで広がっている。特に資本市場向けの情報開示が進んでおり、企業側は次々と対応を迫られている。 投資コミュニティの方は、各々の投資家でコンセプトや投資スタイルが異なるため、活用する情報の種類や分析手法も異なってく...