サステナビリティ倶楽部レポート

[第84号] アクティブ・ファンドマネージャーとの対話を有効活...

2018年07月30日

  ●パッシブ(インデックス)運用vsアクティブ運用 前号の「ESG投資が本格的に広がるために」で、価値協創ガイダンスをうまく使って自社の説明をしていくことをお勧めした。そのあとにこのガイダンスを出している経済産業省から「アクティブ・ファンドマネージャー分科会報告書」が発表された。ということで、今号は前回の続編。 この分科会は、現在の投資界がインデックスに連動した「パッシブ運用」が...

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[第83号] ESG投資が本格的に広がるために

2018年07月2日

  ●ESGは投資家が扱うサステナビリティ要因 投資コミュニティにESGの考えが浸透することには賛同で、大いに広がってほしい。 ところが今は聞き心地の良さでブームになっており、ESG要素を若干スパイスとして振りかけただけの投資も含まれて、概念の方が先行しているようだ。具体的にESGの何がどう会社に及ぼしているのか、社会の特定要素と財務との関連はどう説明できるのか、といった話にまで進...

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[第82号] 機関投資家の受託者責任と善管注意義務

2018年05月26日

  ●ESG要因は株主価値に重要な影響を及ぼす ESG投資への関心が広がり、会社の中ではCSRやサステナビリティに携わる部署だけでなく経営トップをはじめIRや経営企画の担当が口にするケースが見られるようになった。ESG要因は外部経済要因ではなく、株主価値や投資パフォーマンスに対して重要な影響を及ぼすようになっているとの認識だ。 今回は、投資家にとってのESG要因の位置付けをステーク...

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[第81号] 課題ありながらもクリアして進む世界の女性登用

2018年05月1日

  ●取締役に女性登用10周年のヨーロッパ 財務省の事務次官に関わるセクハラが問題になっており、日本社会ではまだまだ女性が職場で不平等な扱いを受けていることがあらためて示されてしまった。女性登用を国全体的で唱っていながら実態はこのように初歩的なレベルであることが暴露され、社会全体での意識浸透にはまだ遠いことにがっかりだ。大臣含め財務省側に権威意識が強く、名誉毀損で訴えるぞなどと切り...

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[第80号] 世界の移民問題が企業のサプライチェーン規制に発展

2018年03月16日

●世界で広がる現代奴隷 前号で日本国内の外国人労働者問題を取り上げたが、移民は世界で共通の非常に大きな問題になっている。サステナビリティ関係者の間では、現代奴隷(Modern slavery)という用語が特殊でなくなり、サプライチェーンの労働対応がクローズアップされている。それにはそもそもの背景である世界移民の実状やそれに伴う人身取引(Human trafficking)に目を向けることが第一...

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