サステナビリティ倶楽部レポート

[第62号] アメリカのサプライチェーン関連法

2016年07月16日

 ●カリフォルニア州法が2012年に施行済み第60号でイギリス現代奴隷法について触れた。「サプライチェーン上の奴隷労働」https://www.sotech.co.jp/csrreport/1017日本企業の間でもこの法令にどう対応すべきか関心が高まっているが、実は今に始まったことではなく、2012年にアメリカで「カリフォルニア州サプライチェーン透明法」が施行されている。欧米のサプライチ...

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[第61号] “CSR”から次のステージへ

2016年06月6日

 ●より明確に企業の「責任」を求める今さらCSRとは何か説明するまでもなく広く浸透している。ところが日本の外では、最近はあまり“CSR”という用語は使わなくなっている。CSRの否定は、マイケル・ポーターのCSV論で既に見られた話だ。しかしCSRをCSVに置き換えるポーター説には無理があり、逆にCSRを再認識する動きになった。「戦略的CSRとCSV」 https://www.sotech....

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[第60号] サプライチェーン上の奴隷労働

2016年04月22日

 ● イギリス法制度の背景とは昨年イギリスで現代奴隷法が制定され、サプライチェーン上の奴隷行為について報告する制度が始まった。イギリスで一定規模以上の操業をする外国企業も対象になるため、日本でも関心を持たれている。企業に課されることは、「奴隷・人身取引報告(Slave and human trafficking statement)」を発行することで、なかでも焦点は移民労働者の搾取労働だ...

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[第59号] アフリカでのソーシャルビジネス最前線

2016年04月5日

 ●アフリカまで行ってなぜ・・・METIやJICAが中心になり、2010年ころからBOPビジネスの支援が進められている。あれから5年ほど経って、どんな進展になっているのか。3月の弊社研究会では、アフリカでプロジェクトを進めている味の素とサラヤの2社の事例を伺った。なぜまたわざわざアフリカまで・・・と思う方も多いだろう。低所得層のマーケットならば、アジアにもまだまだ多くありこうした国々でも...

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[第58号] メコン河流域: 環境問題が引き起こす人権問題

2016年02月29日

 ●東南アジアに恵みをもたらすメコン河環境問題によって地域住民の生活が脅かされれば、住んでいる人の権利が侵害される。自然環境が大事だといっても、被害の相手が何も言わない「自然」であれば問題を指摘するインパクトが弱い。同じ問題でも人間生活への被害が大きければ、住民の立場から深刻な社会問題として捉えられ、さらには経済問題に発展していく。環境問題と人権問題はそれぞれ別の分野として考えられがちだ...

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