サステナビリティ倶楽部レポート

[第51号] 生活者向けCSR開示 vs 投資家向けESGスト...

2015年07月29日

  ●CSR報告だけでは解決できないCSR情報の開示 先週は、生活者・消費者に向けたCSR情報の開示と、コーポレートガバナンスでのESGという二つの研究会に関わった。企業にとって向き合う相手が異なる場合、それぞれにどう対応したらいいのか、その対比が面白かった。   まず生活者向けは、日経BP環境フォーラムのセミナーにて。 当初の依頼は、「消費者に読んでもらえるCS...

続きを読む

[第50号] 途上国の発展のカギ: 「教える人」の育成

2015年07月3日

  経済発展への土台 「途上国」とはまだ経済が発展していない国を指すが、「発展途上」というよりむしろ「発展する仕組みができていない」国であることが実態だ。これらの国々が「新興国」に脱皮するには、自力で進展していけるだけの要素を持てるかどうかにかかっている。   いくら資金が入ってきても、その国で資金を有効活用していく土台がなければ使っておしまい。結局援助と...

続きを読む

[第49号] ミャンマー: 経済発展下でのガバナンス・ギャップ

2015年05月21日

  ●新興国特有の不条理 先週はミャンマーに出張し、現地を歩きそこでのビジネス関係者から最新の状況を伺ってきた。 ミャンマーはここ数年で大きく変化している国で、その発展に目を見張る。しかし未整備な社会基盤のうえに経済だけが急速に拡大しているため、環境破壊、労働者の処遇、地域住民との摩擦・・・・と、あらゆる社会問題が噴出する典型的な新興国の問題を抱える。CSRでもホットスポットとして注目の...

続きを読む

[第48号] 攻めのガバナンスとしてのステークホルダーとの協働...

2015年05月9日

  ● OECD原則でのステークホルダーの考え方 前号でコーポレートガバナンス・コード内でのテークホルダーとの協働について書いた。その後も本テーマのセミナー等で情報収集し、策定に関わった有識者会議の方々と直接話して私なりに考えをまとめており、今号はその続編としても少し踏み込んでみる。   最初の関心事は、ステークホルダーの事項がこのコードに盛り込まれることになった経...

続きを読む

[第47号 攻めのガバナンスとしてのステークホルダーとの協働]

2015年03月20日

  ROEに結びつくCSR活動を 先日「コーポレートガバナンス・コード」(金融庁・東京証券取引所)が発表され、上場企業の行動基準が示された。会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上のために、株主に対する受託者責任だけでなくステークホルダーに対する責務が盛り込まれている。コーポレートガバナンスの観点から「ステークホルダーとの適切な協働に努めるべき」と明示されたことは重...

続きを読む