サステナビリティ倶楽部レポート

第11号「TPP是か非か」

2011年12月1日

●TPPに臨むアメリカのアジア戦略 APEC開催中はTPPに参加するか否かの議論が賑わっていたが、閉幕するとその論議も冷え込んでしまった。もちろん問題が解決したわけではないのだが。反対派の主流は農業関係者で、安い農産物が日本に入ってきて日本の農業が壊滅するという主張。賛成派は主に産業関係で、この経済協議に日本も早い時期から参加して日本の主張を反映すべきというスタンスだ。TPPはアジア太平洋地...

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第10号「末期的な日本企業のガバナンスとメディア」

2011年10月21日

●メディアには洞察が期待されるのだが・・ 原発事故以降、日本での主要メディアの報道はとても信用できない、と多くの人が感じている。ところがそうなってみると、今度はどの情報を信じたらいいのか、つかみどころがない。自分で判断せよ、といわれても何か外部の情報を得ないことにはどうしようもない。そこで私が行っているのは、海外の信頼おけるメディアを日頃から読んでおくことだ。今回のオリンパスの社長解任問題に...

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第9号「CSR in Asia 2011」

2011年10月6日

●CSRでもアジアのパワー 海外の会議に参加するたびに、CSRがいかにグローバルな課題として語られまた事業や経営に強く関係しているか、そこに集まる人たちに触れることで伝わってくる。これまで行く会議は欧米が中心だったが、今回は香港拠点でCSRを推進するCSR Asiaが主催するアジアの会議に参加し、欧米とは違った活況さを実感して帰ってきた。この会議は毎年開催されているもので、前回バンコクで参加...

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第8号「最近の世界情勢から」

2011年09月7日

地震と原発問題でなんとも意欲が萎えてしまった日本だが、混とんと低迷は世界の同時現象だ。経済成長が著しい新興国であっても、不安な材料がたくさんある。そんな世界情勢だからこそ、サステナビリティ(=長期での地球持続性)の切り口で解決の糸口を模索すべきことがあちこちで起こっている。 ●地球環境問題: 気候変動の猛威 アメリカ東部を襲ったハリケーン・アイリーンは事前の予測ほどひどい被害にはならずにす...

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第7号「企業ブランディングを実現するCSR」

2011年08月2日

●世界のエグゼクティブがCSRブランド価値を認識 CSR倶楽部レポート 第72号「自社“らしさ”を押し出したCSRブランディング」で、自社の特長を加えた戦略的CSRについて取り上げ、これを「CSRブランディング」として説明した。ここで書いたことを含め、3月に「企業ブランディングを実現するCSR」(海野みづえ/細田悦弘 著 産業編集センター発行)を出版した。世界のエグゼクティブは、「サステナビ...

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