CSR倶楽部レポート
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CSR倶楽部レポート 第63号 2009年5月18日
「ダイバーシティ経営大賞2009」
発行:(株)創コンサルティング
海野 みづえ ( info@sotech.co.jp )
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ハーフマラソンに再び挑戦してきました。
年中行事のマラソン大会で、今年は野辺山を走ってきました。あいにくの雨で
びしょ濡れ、普段は日よけでかぶる帽子のツバから雨のしずくがポタポタ・・
でした。気温は低いものの、走っていれば中から燃焼してくるので寒さは感じ
ないです。前回は疲労困憊でしたが、2回目のトライということで今回は順調に
走れました。タイムも更新です。
このコースは高原の野菜畑を走るので、晴れていたらとっても素晴らしい景色
だったでしょう。来年もう一度走ることに決めて、今日は休息モードです。
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●ダイバーシティは継続的な取り組み
東洋経済新報社では、昨年より「ダイバーシティ経営大賞」を創設し
ダイバーシティに取り組んでいる企業を表彰している。私は審査員として参加
しており、昨年の受賞の様子は当レポートの第50号で紹介した。
http://www.sotech.co.jp/csrreport/csrr/vol50.html
このたび第2回が行われ、現在発売中の週刊東洋経済(5月23日号)にその受賞
企業が発表された。
・大賞: パナソニック電工
・ワークライフバランス部門賞: 資生堂
・女性管理職登用部門賞: 帝人、日本アイ・ビー・エム
昨年の表彰後、世の中の状況は一変。「労働」や「雇用」に関連するテーマは、
企業側にとって逆風のトピックになってしまった。ダイバーシティという取り
組みもあまり外にアピールすべきでない、というような風潮があったのか、
応募企業は昨年より減ってしまったそうだ。
私たち審査員の間では、「こういう時であっても、ダイバーシティの取り組みを
やめるべきでない」という点で一致。東洋経済に対しても、表彰制度を続ける
ことが意識を持たせ続けることにつながるので是非継続してもらうように、
と強くコメントした。
●審査では業種の特性も考慮
審査にあたっての評価基準は大きく3つだ。
1)ダイバーシティへの企業理念、トップのコミットメントが明確で実践が
伴っているか
2)雇用・人材活用面の指標において、人を活かす、働きやすいとの観点から
優位性が認められるか
3)ダイバーシティへの具体的な施策の内容・進捗度にユニークかつ先進的な
ものが認められるか
東洋経済では毎年CSR情報の調査をしており、それを「CSR総覧」をとして開示
している。そのなかの「雇用・人材活用」の情報を2)の指標面での評価で活用
している。データ項目は全業種共通ではあるが、審査する際には一律な見方を
するのではなく業種や企業の特質を考えるようにした。
例えば、女性登用について。製造業特に原料メーカーは工場などの現場は女性に
適した職場とはいい難く、女性社員の比率が低いのが現状だ。女性向け市場を
主とする消費財メーカーやサービス業などと数値を比較してしまうと、それだけで
見劣りする評価になってしまう。そのような場合は、単純に数値をみるのではなく
1)や3)がどれだけできているかに重点を置いた。
男性中心の製造業のなかで、女性の登用に地道に取り組むには忍耐がいる。
「わざわざ男社会に女性が入ること、ないじゃないか。」といった社内風土との
闘いでもある。こういう業種こそ、ダイバーシティへの認識が必要だ。今回部門賞
となった帝人は、数値でみればまだ少ない女性管理職比率だが化学工業という
男性主体の体質のなかで、継続的に女性の登用に取り組んできたところを評価
された。
一方で、化粧品会社であり女性が顧客という資生堂は、ワークライフバランスの
施策が非常に整っているが、さらに経営のトップ層により多くの女性が登用される
など、もっと積極的であるべきと考える。相対的に数値は高いものの、まだまだ
足りないと私は感じる。
●多才な審査委員
審査委員会も6人のメンバーも皆積極的な方たちばかりで、いろいろな角度から
意見が寄せられ非常に面白かった。足達さん(日本総研)は、企業評価の立場
から同社が行っているSRI調査結果なども踏まえて補足的な分析を光らせてくれた。
渥美さん(富士通総研)は、日頃の人材育成実践の立場からの発言に非常に納得感
があった。またダイバーシティを日本企業に広げるための様々なアドバイスにも
熱がこもっていた。
須田さん(青山学院教授)も、多くの企業に接するなかからの発言が参考になった。
堀井さん(GEWEL)は、NPOとしての企業との経験だけでなく、海外のダイバーシ
ティの動きを随所で紹介していただけた。そして谷本先生はこれら多才な委員から
うまく意見を引き出し、大賞の選考をうまくまとめてくださった。
私自身は、CSR全般をみつつ事業戦略にどう組み込ませるかが専門だ。CSR分野の
ひとつであるダイバーシティにも関心を持っているものの、個々の会社の動きまで
掴みきれていない。このような委員会で皆さんの分析や見識を伺うことでかなりの
知識拡充になる。
応募が少なかったとはいえ、最終審査の対象になった企業の取り組みを見てみると
昨年にくらべて大分浸透してきていると感じた。今後とも多くの企業が継続して
取り込んでいくよう期待したい。
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・日時: 2009年6月1日(月)13:30~16:30
・会場: 新宿住友スカイルーム
・参加費: 無料
<プログラム>
◆研究会の活動報告
1.全体報告 海野 みづえ 創コンサルティング
2.参加企業の事例
1)遠藤 直見 日本電気 CSR推進本部 CSR推進室
2)香西 千恵 積水化学工業 CSR部 CSR企画グループ
◆パネルディスカッション: 「自社にあったCSR部門の役割」
河口 洋徳 キヤノンマーケティングジャパン CSR推進本部
香西 千恵 積水化学工業 CSR部 CSR企画グループ
長谷川 雅世 トヨタ自動車 CSR・環境部 CSR室
遠藤 直見 日本電気 CSR推進本部 CSR推進室
廣塚 謙良 TOTO CSR企画室
※コーディネータ : 海野 みづえ
詳細>> http://www.sotech.co.jp/topic/seminar/04.html
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